カーネーション(Dianthus caryophyllus)

花言葉】 女性の愛、感覚、感動、純粋な愛情

  

5月15日(木)。。。カーネーション。。。

母の日の花として名実ともに有名で、
日本の切り花業界ではバラ、キクに次ぐ生産量を誇ります。
ワンシーズン(主に初夏)のみ花を咲かせる品種と、
条件が合えば周年開花する四季咲き性の物があります。

カーネーションの歴史は古く、
古代ギリシア時代にはすでに栽培されていました。
その頃の種は現在のような八重咲きではなく
一重咲きで花も小さかったそうです。

16世紀頃にイギリスで改良が進み白や赤などの品種が、
続いて17世紀には様々な色の物、
八重咲きの品種や大輪の品種も作られました。
現在の品種の大元となったのは
19世紀にフランスの園芸家によって作出された
四季咲き性のカーネーションです。

20世紀にはいると品種改良の本流はアメリカへと場を移して
「シム系」と呼ばれる品種群をはじめとして、
様々なものが作られました。

現在はヨーロッパで品種改良が盛んに行われており、
地中海系品種と呼ばれる一茎に数輪の花を咲かせる
スプレータイプのものに人気があり、
現在の切り花用の主流になっています

切り花としての需要、流通の非常に多い花ですが、
花壇で育てられる性質の丈夫なガーデンカーネーションや草丈が低く、
ボリュームがあり贈答用鉢植えに向くポットカーネーションなど
園芸に向く品種も多く人気が高いです。

カーネーションの語幹の 「carn」 は「肉」を表し、
「carnival 謝肉祭」などの語幹と同じ。
carnation はイタリア語で「肌色(淡紅色)」の意味です。

「母の日」にカーネーションを飾る習慣は、
20世紀初頭に始まりました。

【 科属名 】 ナデシコ科 ナデシコ属 多年草
【 原産地 】 地中海沿岸(江戸時代初期にオランダから渡来)
【 別  名 】 オランダセキチク(オランダ石竹)、ジャコウナデシコ
【 開花期 】 4月〜6月
【 花  色 】 赤、白、ピンク、黄色、複色、紫など